何より、「汚れを落として皮膚を清潔に保つ」ことが、スキンケアの一番の基本。皮脂や化粧品などの汚れを放置すると、皮膚は刺激されて荒れやすくなります。それは、皮脂や化粧品に含まれる成分が、紫外線や空気中の酸素によって酸化して過酸化脂質となり、肌を刺激するからです。
かといって、ただ落とせばいいというわけでもありません。ありがちなのは、ゴシゴシこすって肌に刺激を与えてしまうこと。せっかく汚れを落としても、肌が傷付き、シワやニキビ、色素沈着にまで及ぶことも。また、油分を必要以上に奪うことにもなるので、洗顔後つっぱるだけでなく、乾燥に拍車をかけることになってしまいます。皮脂で顔がテカるという方も、油分を取りすぎると、肌がバランスを取り戻そうとかえって油分を過剰に分泌するため、さらにテカってしまいます。
つまり、洗顔では、汚れをしっかり落としながらも、肌に優しくマイルドであること。肌に必要な油分、水分までは奪いすぎないことが重要です。
次に、「保湿」。潤っている肌を見ると、ピーンと張ったような弾力とツヤがあります。皮脂が適度に分泌され、水分とのバランスが保たれている状態です。元々、肌は自ら潤いを生み出し保つ力がありますが、年齢を重ねるとその力は当然、衰えます。さらに、現代は住環境の変化、ストレス、直射日光など、皮膚に悪い影響を与えるものが増え、肌は元々の力を損ないやすくなっていますので、外から化粧水などでしっかり補ってあげましょう。といっても、むやみにあれこれと塗るのではなく、肌のバランスを考えて補うことが大切です。
例えば、朝、お手入れしたてはツヤがあっても、時間がたつにつれてシワっぽくなってしまう方は、潤いを「保つ」ことができていない証拠。乾燥した肌は、見た目がシワっぽいだけでなく、皮膚のバリア機構がうまく働かなくなっています。そのため、色々な刺激が皮膚に入りやすくなり、皮膚はダメージを受けやすくなります。つまり、潤いを保つことは、肌にとってすごくいいこと。
「与える」だけではなく、「保つ」ことも心がけましょう。
正しく洗顔・保湿を行っても、自分の肌に合っていない化粧品だとしたら元も子もありません。どれがいいか良くわからな
い場合は、使った感触で選ぶと良いでしょう。使ってみて、一瞬、「物足りないかな」というくらい肌にすぅっとなじむ化粧品が、肌に合っているのではないかと思います。
スキンケアは毎日のことなので、将来的に肌に大きな影響を与えます。気持ちよく使える、自分の肌に合った化粧品を選び、正しいスキンケアで美しい肌を目指してください。
ツヤツヤ美しい肌を維持されている望月先生、お忙しい中、貴重なお話を ありがとうございました。 |
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望月 和子先生(59歳)
皮膚科専門医。昭和48年東京女子医大皮膚科卒。群馬県に望月皮膚科医院を開業。同医院の院長。女性の気持ちがわかる医師として、幅広い年代の患者から支持されている。
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